3月下旬のある日  

春が来ました。
木々が芽吹く感じっていうの?
あの感じに圧倒される季節だと思ってたんですが。
もっともっと圧倒されるかと思ったけれど
案外大丈夫そうです。
どちらかというと、
けっこう暖かさが心地いいです。

でも、
新しいヘルメット(黄色!)を買ったことも、
3匹のメダカがようやく僕の顔を覚えてくれたらしいことも、
もう一人だっていいからjazzを聞きに行こうと決心したことも、
2本のミリオンバンブーが冬を越したことも、
E・Tのビデオを借りてきて見たことも、
新しいエプロン(白とオレンジのチェック!!)を作ったことも、
エプロンの出来がまったくスバラシイって事も、
ジンチョウゲの花の香りが心地いいってことも、
高円寺でトリの胸肉が100グラム18円だったことも、
覚えていないようなささやかなことも、
ついに始まってしまった戦争にかき消されぎみですので
とりあえず今月いっぱい
更新をオヤスミしようと思います。

それではまた来月。
きっときっと、さくらが咲いていることでしょうね。



3月中旬のある日  

 先日、高円寺でヘルメットを盗まれるという災難に遭いました。 なんなんだ高円寺。この間は駐禁とられるし。 そうか、あれか、「えー、アナタ風水なんて信じてるの?ムプププッ!」 とか言っていた罰か。高円寺は不吉な方角にある場所ですか? そうそう、あの青いヘルメットなんですけど。 お別れも言えなかったけど。 貼ってあったプライマルスクリームのステッカーはだいぶん色褪せてきてたけど。 そろそろ洗わなきゃなあと思っていて結局長い事洗ってなかったけど。 それでもってかなりボロボロで傷だらけなので、まあ諦めは簡単につくんですが。 ですが。ですが。高円寺から家までどうやって帰れと。 ノーヘルじゃあちょっと。 ノーヘルですとカブに乗る新聞屋サンさえ捕まる世の中ですから。 家までは15分弱とはいえいくつも交番の前を通るし。 ヘルメット盗るなら家の前でゼヒ!って感じで。 こんな事ならこんなに髪を短くしてないでドングリヘアーにしとくんだった! なんてこと思いながら。 バイク屋で働く友達に軽トラックで来てもらい、一緒に晩御飯をいただきましたとさ。 荷台にバイクをロープでくくりつける方法を学びましたとさ。 一つ利口になりましたとさ。



3月中旬のある日  

 この「東京上空168cm」っていうサイトの存在も、かれこれ2年と5ヶ月になりました。 つまり2年と5ヶ月間、ちっとも身長が伸びなかったというわけで。 今年の会社の健康診断でも、背丈の成長はみられませんでした、ちゃんちゃん。 というわけで、こんな中途半端な時に中途半端に名前を変えてみようと思います。 今日から「小宮」を名乗ります。はい、こみやです。

 で。最近はそうですね、嫌な事と嬉しい事の割り合いは、 7対3くらいの割合で僕の周りで起きております。 いや、もっとポジティブにいこう、6対4にしておこう。 嫌なことはここに書くとまた思い出して嫌な気分になったりするんじゃないかと思うので 言わないで置こうと思います。 書き留めるものやめときます。 嬉しかった事は、ここに書くと消えてしまうんじゃないかと思うくらいささいな事なんで、 これもまた言うのは恥ずかしいってモンなんですが。

 あ、でもこの間晴れた日に、中国人であるところの劉さん(20歳男性) が行きたいっていうもんだから一緒に 上野動物園に行ってまいりました。 うん、これは確実に嬉しかった事に入るんですけど。 「ヤギはとてもおいしいです。大連には有名なお店があります。 シャブシャブとかするですよー。 いやー、あのヤギほんとおいしそねー。」 と満面の笑みで子供動物園コーナーのヤギを見てました。 子供達に聞かれては事だと思って急いで連れ出しました。 キリンは「長頚鹿」と言うそうです。 zhang3 jing3 lu4という発音です。 あとはそうですね、 「ニューシネマパラダイス」っていうあの映画を、 寒い夜に熱いコーヒーを飲みながら、 そして時々ウェハウスなどをいただきながら 観たって事が嬉しかった事です。 大好きになった映画です。

 あれ?気付けば嬉しかった事、全部言っちゃった感じじゃない?



3月上旬のある日  


近況

 ・風邪----風邪をひく。人並みに風邪をひく。 声が変わったりする風邪なら面白いのに頭が痛いだけな風邪。 頭と首とを切り離して、そのあたりを水道水で洗い流してやれば治りそうな頭痛。 だけど自分ではできないし人にも頼めないのであきらめて寝る。 人並み以上に寝る。人並みになおる。

 ・腕時計----現在所持している腕時計は高校生の時に内装屋のバイトして買った アナログ時計ただ一つ。ずーっとほうっておくと止まってしまうという いささか手のかかる腕時計。いわゆる自動巻きってやつ。 2月は誰が決めたのかまではよくわからないけれど28日までなんだってよ。 オマエサンの日付表示が「30」になってたから、今日の書類全部日付2月30日って 書いちゃったじゃないの。いや、べつに責めてるわけじゃないさ。

 ・高円寺----仕事なんかで週に2回は通る街。 そのわりによくわからない街。 若いけれどどことなくもっさりした。そんな感じの街。 その街の古着屋で服を買う。 高円寺っぽい服を買う。 つまりどことなくもっさりした服を買ったっていう事。

 ・新宿---- みんな早足であるく街。 人とタクシーがたくさんな街。 その街の本屋で雑誌を買う。 いつも買う雑誌一冊と、時々買う雑誌一冊と、 めったに買わない雑誌を一冊買う。 早足にならないようにして急いで帰る。 だって雨が降ってきたから。 でも早足じゃなく帰る。

 ・詩集----たまに読み返す詩集を読み返してみる。 繰返し読むことによってスーッと気持ちよく入ってきて 血となり肉となるのです。そんなことをある人は言ってたんですが ホントその通りだと思う。 その後ちょっとばかり西日本を思う。

春の問題

また春になってしまった
これが何回めの春であるのか
ぼくにはわからない
人類出現前の春もまた
春だったのだろうか
原始時代には 人は
これが春だなんて知らずに
(ただ要するに”いま”なのだと思って)
そこらにやたらに咲く春の花を
ぼんやり 原始的な眼つきで
眺めていたりしたのだろうか
微風にひらひら舞い落ちるちいさな花
あるいはドサッと頭上に落下する巨大な花
ああこの花々が主食だったらくらしはどんなにらくだろう
どだいおれに恐龍なんかが
殺せるわけがないじゃないか ちきしょう
などと原始語でつぶやき
石斧や 棍棒などにちらと眼をやり
ひざをかかえてかんがえこむ
そんな男もいただろうか
でもしかたがないやがんばらなくちゃと
かれがまた洞窟の外の花々に眼を戻すと…
おどろくべし!
そのちょっとした瞬間に
日はすでにどっぷりと暮れ
鼻先まで ぶあつい闇と
亡霊のマンモスなどが
鬼気迫るように
迫っていたのだ
髯(ひげ)や鬚(ひげ)の
原始時代の
原始人よ
不安や
いろんな種類の
おっかなさに
よくぞ耐えてこんにちまで
生きてきたなと誉めてやりたいが
きみは
すなわちぼくで
ぼくはきみなので
自我自賛はつつしみたい

             (辻征夫)


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