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今月のエセテキスト:隙間



9月下旬のある日  

 9月最後の土曜日、東京は快晴でした。  暇なので荒川に行ってきました(最近行き過ぎだと思います)。  本当になんにも無い所なんですけど。  いやあ寒いなあ(心身共に)、と思いながら川に行って土手で寝てました。  川の風は寒かったですが、青い空と日の光が気持ち良かったです。  結構日差しが強くて、日光消毒っていうか除菌っていうか、そんなかんじで 土手で寝てました。  そして今日、かなり具合が悪いです。  たぶん昨日の日光消毒でやられました。

 僕 = 細菌 ということで日光消毒されたのは僕自身だったようです。

 勉強になったところでさっき起きたばかりですがまた寝ます。  明日は仕事ですが明後日は休みです(レディオヘッドのライブ行くので休んでしまいました)。


 月見オフしませんか
 内容:中秋の名月を見る。 できれば川の土手で。 それだけ。






9月下旬のある日  

 今日は遅刻しそうになりました。  ヤバイなあと思いつつも、こういう急いでいる時に限って、 事故に遭ったりするもんじゃないですか、だから スムーズかつナチュラルに、余裕をもってあせらずに、かつ全速力で会社に行こう と思ったわけなんです。  それでいつものように目白通りを飯田橋方面にオートバイに乗って行ったわけなんですが、 オマワリサンにハイハイ止まって止まってってな感じで止められました。  あーあー、しかし何も違反してないのだけれども、んでもって遅刻しそうなんだけれども、 ついに初めての違反切符切られるのかしら、罰金て洒落なんないよな、 て思っていたら、横からおじいさんが出てきて「ハイハイ今交通安全週間ですからね、 気をつけて運転して下さいね。」といってポケットティッシュをくれました。
 左の方から。  そっちの手はクラッチ握ってるんですけども。  手を放すとエンストするんですけども。  ていうか遅刻しそうなんですけども。

 でも違反かよおいおいとか内心ビクビクしてたのに、 いきなりティッシュなんて(無理やり)くれて、 ハイじゃあ気をつけてネとか急にオマワリサンに言われたもんだから、 遅刻するじゃないか!とかイライラするんじゃなくて、なんだか可笑しかったです。

 今日のエンスト:1回
 遅刻はしませんでした。



9月下旬のある日  

 秋晴れの中、知り合いの結婚式に行ってきました。  (中略)  顔と名前知ってますくらいの知り合いということもあり、 2次会に行く(呼ばれる)事もなく、 銀座の近くだったので「蝶の舌」という映画を観てきました。  一人で。

 映画は、とてもきれいでした。  美しい緑と、驚異的な自然と、大人は上手に嘘がつける、ということ。  僕が地下の映画館から這い出た夜10時の銀座は、午前10時の 銀座とは違う顔をしていました。

9月下旬のある日  

 東京は今月に入ってから、さすが梅雨ということもあり(ない)、毎日のように雨が降っています。  イギリスの冬って感じですね。 行った事ないけど。  それじゃあみなさんよい三連休を。  僕は明日はたいして知りもしない人の結婚式に行き、月曜日は仕事だそうですコンチクショウ。

 ええと、おいしいお菓子屋さんとかそういう、なんていうんですか、その、グルメ?  そうそう、そういった感じのお店ってのは全然知らない僕が言うのもなんですけども、 コンビニのアロエヨーグルトをおいしいおいしいって言って 食べている僕が言っているから格別おいしいってわけじゃあないのかもしれないんですけども、 オリジン弁当の「手作りプリン」は、かなりおいしいんじゃないかと思う今日この頃です。



9月下旬のある日  カメと人とゴミを見てのメモ。

 彼女は何人かの友達に連れられて海に行き、砂浜でお酒をたくさん飲んで大騒ぎした。  その後のことははっきりとは覚えていない。  気がつくと朝になっていて、昨日散らかしたはずの空き缶やビニール袋なんかは皆、 砂浜を流れる朝のすがすがしい風や心地よい音を立てる波によって、 きれいに無くなっていた。


 酔っ払いに追いかけられて、「お酒なんて絶対飲まない」なんて思ったのは昔の話し。

 海ガメが、海に捨てられて漂うビニール袋をクラゲと間違えて飲み込んでしまい、 実際に死んでしまっているという話しを聞いて涙を流したのは、遠い遠い昔の話。





9月中旬のある日  

 週末は暇で暇で暇だったのでフラフラしていまして、 気がついたらレインボーブリジを渡ってお台場にいました(危険)。  まあ2年くらい前に行った時に、 「一人で行く所じゃないな」って心から思ったんですが、 今回は前回にも増してそう思いましたハイ。

 夜景はきれいでしたよハイ。  お台場の砂浜もきれいでしたよハイ。  食用アロエの缶詰を買ったので、これをヨーグルトに入れれば アロエヨーグルト食べ放題ですわーい。

 なんか悲しくなってきたのでもう寝ますおやすみなさい。

 もちろん明日朝食はアロエヨーグルトです。



9月中旬のある日  

 都心を流れる川は、それはそれはコテンパンに護岸されています。  その川を、砂利やゴミを積んで登ったり下ったりするという仕事があるのだそうです。

∴  ∴  ∴

−以前読んだ新聞記事の記憶−

 「いつもはビルや首都高速道路から眺めるだけの川ですが、 高い護岸の壁の下から、こうやって川に流されながら見る景色というのは、 とても不思議な感じがしますね。  ビルが恐ろしく高く見えますよ」

 「ああ、お前さんははじめてかい。  ははは、そうかもしれないねぇ。  でも俺なんかは昔からこうやって見ているものだからねぇ」

 「昔とは随分景色も変わりましたでしょうね。  あ、あそこの護岸の削れているところに、あんなに大きな 亀がいますよ」

 「あはは、鯉や亀はけっこういるんだよ。  誰かが放したり、上のほうの石神井公園だか井の頭公園だかから流れて来たりな。  ほうら、あそこの岩の横でも甲羅干ししているだろう。  ・・・この辺はまだ岩やなんかがあるからいいけども、 もっと下流にいっちまうと護岸がきつくなって、つかまるところがなくなっちゃうんだよ。  そうするとどんどんどんどん流されて行って、塩にやられちまうんだ」

∴  ∴  ∴

 今日は仕事(散歩)で江戸川橋近辺に行ったのですが、 台風の為に川はかなり増水していました。  先回仕事(散歩)で来たときにたくさんの亀が甲羅干ししていたのが見えたんですが、 どこかにしがみついていてくれればなぁと思いました。



9月中旬のある日  

 先日アップした日記(つまりこの下の文章です)は、la vie d' amourのなおこさんが書いて送ってくれました。  すてきなテキストをありがとうございます。

 24時間年中無休で、テキストや感想などは受けつけているのですが、 すてきなテキストを送ってくださったのはなおこさんが初めてです。  感謝です。

 そしてそして、la vie d' amourさま、10,000HITおめでとうごさいます。




 話しは変わりますが、なんだか僕みたいなのがコメントのしようのないくらい、 世の中がえらい事になってしまいましたね。

 でも僕はテレビを消して、マグカップにコーヒーを入れて、 なおこさんが送ってくれた、下のテキストを読むのです。

 なおこさんありがとうございます。


9月中旬のある日  

Dmを読んでも眠れない夜に  E7年の夏に君が僕にした
い話を思い出すので

□ ■ □

怖い話をして、と友達が言って、だけど僕は怖い話なんて嫌いだから、 出来ませんよ、答えた。
大体もう秋なのに、怖い話をして、というのはどういうつもりなんだろう。
女の子というものは、僕にはさっぱり理解が出来ない。

今日はひどい雨降りで、だけど僕らは散歩をしている。
友達の赤い傘が少し前で揺れている。きれいな赤。
僕は紙袋が濡れないように少し体を小さくして、友達の後ろを歩く。
友達が振り返る。もう秋だねえ、と言う。
そうですねと答えて、だけど続きが見つからなくて、僕は口をつぐむ。
友達はすぐに前を向いて、また歩き出す。時々傘を回す。


この街に来て随分経つ。きみに逢わなくなって随分経つ。
ひとりで暮らすのには慣れたし、こんなふうに時々は友達と散歩をするから、さびしいとは思わない。  友達は気まぐれだからいつでも自分勝手に僕を呼び出して、そうして機関銃のように喋ったり、黙ってふらふら歩いたり、僕のことはまるで気にしない。その度にどうしたらよいのかわからなくなるのだけれど、多分どうもしなくて良いのだと思って僕も気ままに過ごす。

□ ■ □

友達といると、きみのことを思い出す。
僕がどんなにいやだといっても、ニコニコ笑いながら怖い話を続けたきみを思い出す。

振り返った友達が、怖い話をして、ともう一度言った。
傘をまわしながら、後ろを向いたまま歩く。怖い話、してよ。
後ろを向いたままだと危ないよ。
友達はふてくされて前を向く。
こわいはなしー、こーわーいーはーなーしー。
歌うような口調で、大きな声で、歩いていく。

怖い話は、出来ないんだよ。
赤い傘を見ながら、まわっている傘を見ながら、こぼれ落ちる水滴を見ながら、僕は思う。
怖い話は、出来ないんだよ。
だって僕が知ってる怖い話は、あれひとつなんだもの。

赤い傘が、歩いていく。僕はその後ろを歩く。
きみのことを思い出しながら歩く。

□ ■ □

Dmを読んでも眠れない夜に  E7年の夏に君が僕にした
い話を思い出すので


9月中旬のある日  

 今日は台風到来ということで、会社を午前中であがってきました。  小学校じゃあるまいし。  まあ得した気分でよかったんですけども。  帰りの道のりはちと怖かったですがそこそこ楽しかったです。  台風が来るという非日常。  近所の小さい川の増水っぷりを、合羽着てオートバイにまたがったまま、橋からボーっと眺めている 22歳のオトコってどんなもんなんでしょうかまったく。  家に帰っても暇だったので寝ていました。  最近ワケのわからない夢をよくみます。  なんだなんだ。

 というわけで目が覚めたら台風は北へ行ってしまったようで、 夕焼けがとんでもなくきれいでした。  赤くなった雲がながれていました。  ラピュタっぽい。

 で、なんの関係も脈絡もないんですけども。
 エセテキスト:隙間




9月中旬のある日  先週末の出来事

 「今年の夏は終わらないよ、あんまりにも暑すぎるから。」
 「終わるんだよ、何事も。」  


 一人で富士山の方面へ。


 真夜中に出発。  オートバイで高速道路をゆっくりゆっくり走って、午前2時ころ河口湖に。  真夜中の道に、「動物注意」と「富士山樹海」の看板。  今一番出てきて怖いものは人間だなあとしみじみ思う。  寒いから紅茶を沸かしてゆっくり飲んで、道の駅ってところで寝袋に入って寝る。  僕がどいたらまたキチンと姿勢を正すであろう、僕の下でマットと地面との間で潰れている草のことを考える。  コウロギの声が少し離れた所で聞こえる。  しばらくじっとしているともう少し近くのコウロギが鳴き始める。  星は見えない。  寒くてちょっと震える。  寝袋の中で寝返り。  夏はどこへ行った。


 目が覚めると朝露でびっしょり。  あくびをひとつふたつみっつ。  朝食も熱い紅茶。  トラックから降りてきたおじさんがあくびをする。  僕もまたあくびをする。  そして僕は音を立てないようにして紅茶を飲む。


 精進湖に行く。
 水がきれい。  陽はあたたかく、風は涼しく。  ため息をついたり写真を撮ったりあくびをしたり。  くさむらの中にはたくさんのイナゴとトノサマバッタとコオロギが。  僕が足を踏み入れると、一斉に飛び出す。  そのうちの一匹はあんまりあわてていたものだから蜘蛛の巣へ飛び込んでしまう。  あっという間にグルグル巻きに。  どうしようどうしよう。  もがくバッタと一生懸命な蜘蛛。  僕はどちらの味方をすれば?


 白糸の滝へ。
 寂れた売店。  日が昇ると暑い。  滝つぼにかかる虹がきれい。  水飛沫に光があたる。  そして光ったまま風で流れる。  一人で旅行もいいけれど、きれいな景色を見た時に、チトもったいないなと思う。  そんなときはきまって、グリとグラの絵本を思いだす。  身を乗り出して、無理やりに手を伸ばして触った水はとても冷たい。  一人で見上げた滝はやっぱりきれい。  グリもグラもいないけど。  もう一度見上げた滝は相変わらずきれい。


 山中湖へ。
 もう夕方。  ボート乗り場を歩く。  お役目ご免になった錆びたボート。  錆びて横倒しのスワンボートの目は笑っている。  痛々しい。  モノクロのフイルムで写真を撮りたい。  男性3人女性3人の6人組みがはしゃぎながら歩いてくる。  コカコーラのCMみたい。  こっちまで笑顔に。  スワンボートの目の事は忘れた。  写真を撮ってくださいと頼まれた。  6つの笑顔。  シャッター音が2回。  合計12の笑顔。  6つの「ありがとーございまーす」の声。  ミルキーをもらった。  ミルキーはイチゴの味がした。  歯の詰め物が取れた。  歯からはがれ落ちたその金属は湖に投げた。  ミルキーはイチゴの味がした。  6つの笑顔を思い出した。  口の中はしばらくの間イチゴの味がした。


 家に着く。
 オートバイのエンジンを切る。  ドロロロロロといううるさいエンジンの音を消した時、 家を出た時は聞こえていた夏の音まで一緒に消してしまった。

9月上旬のある日  

 「思い出は、人だ」と聞いた。  つまり「人」が思い出になるのであって、「モノ」が思い出になるのではないということ。  「モノ」は飽くまで「人」を思い出すための手段、触媒のようなものだという。


 今日は仕事の帰りに浅草に行った。  水上バス乗り場を見ながら、とりあえずこの間乗った 水上バスのことを思い出す。  そしてそこで会った人のことを思い出す。  モノ=水上バスと隅田川。 人=そこで一緒だった人達。  モノをみて人を思い出す。  「思い出は、人」。  そうかもしれない。

 ネットで見つけたカバンを買った。  カバンが無いからと紙袋で出かけていた日々にさようなら。  紙袋がふにゃふにゃになって破れてしまうと心配した雨の日にさようなら。

 「モノ」は飽くまで「人」を思い出すための触媒のようなものであるのなら。  一月後、半年後、一年後に、僕は今日買ったこのカバンを見てどんな「人」を思い出すように なるのかしら?









9月上旬のある日  

 暑いとヘンな夢みますよね(僕はたまに見ます)。
 それで、そんな話しをここに書いたんですけど、 長ったらしいのでテキストにもっていきました。  そう言う事です。

 エセテキスト:夏の夢




  9月上旬のある日  

 先日、「カラビニエ」という映画を観てきました。  さすがゴダール作品と言う事で、「けものがれ」の時とやっぱりいろいろ違いました。  映画の予告とか。 指輪の広告もやりませんでしたし。  あの指輪の宣伝見るたびにわらいそうになるんですが。  あと、客層も違いました。  レイトショーなのにずいぶん人が入っていたなあ。

 映画はよかったです。  思ったよりわかりやすかったし。  戦争映画でした。  実際にあったんだと思いますああいうことが。

 「勝利は無く、旗と人間が倒れるのみ」 なるほど。
 「なにはともあれ、さわやかな夏」 この言葉は痛い

 上司の言う事をハイハイいってこなしてお金稼いで、 そのために人のイヤだということざんざんしたり、 んでもって「お疲れさん、あしたから会社こなくていいよ」と首切られたり。  ゴダールは「これは一つの寓話である」なんて言ってましたけどもね、あたりを見まわすと、 こんなカラビニエ的出来事が起きているんですよネ。

   




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